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13回の新月のある年にのcchhiikkaakkooのレビュー・感想・評価

13回の新月のある年に(1978年製作の映画)
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愛を、居場所を求めて揺蕩う魂。人生は美しいものかもしれない、だからこそ彼女にとっては残酷なんだろう。それでも笑ったり踊ってみたりもする。まだどこかに希望があるかもしれない、祈りにも近いような思いを抱え、心をすり減らし生きてきた。だけどもう、どうだっていい。残されたのは破滅への道。


生きるって悲しくて辛くてしんどくて、でも諦め切れないのは、いつかどこかに希望となるものが見つかるかもしれないって、淡い期待を捨てきれないでいるから。もしかしたら、もしかしたら、って、心をすり減らしながら、傷をおいながらも、ぎりぎりのところでこらえている。生きてる。どこにいても、誰といても見つけ出せなかったもの。自分の居場所と愛。それは最後まで見つからなかった。そんな現実があまりにも悲しくて寂しくてしんどくて、あたしの頭と心とからだまでぐわんぐわんにされた。ご飯が喉を通らないし相当ダメージを受けて、引きずってる。体力のあるときに観ないとやられてしまう。熱量がありすぎて。久々にすごい映画体験だった。。
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