Ukosaaan

13回の新月のある年にのUkosaaanのレビュー・感想・評価

13回の新月のある年に(1978年製作の映画)
3.0
初ファスビンダーでした。
牛の屠殺シーンが最高。首を切り逆さ吊りにして血抜きをする。牛なもんだから血の量が凄まじい。そして皮を剥いで顔周りから解体してゆく様はかなり生々しく夢に出てきそう。貴重なものを見せてもらえてありがてぇ。
しかし興奮はそこまでで後はひたすら下り坂。色々なものが詰め込まれてるであろう今作について語れる才能も語彙力もない以前に、合わない。伝わらない。わからない。そして念仏のような語りが多すぎる故、中盤は夢の中へ。
性別関係なく肥えたら醜くなるものだし、不安定な時期と重なり自暴自棄になったり孤独を感じるなんてよくある話であり、痩せて見返してやろうと思う前に破滅へ向かう事を13回の新月という周期のせいにするようなぬるい話にしか感じ取れなかった。
とにかく牛さんありがとう。
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