さうすぽー

イノセンスのさうすぽーのレビュー・感想・評価

イノセンス(2004年製作の映画)
3.3
自己満足点 64点

(やや短文感想)

押井守監督作品「Ghost In the Shell 攻殻機動隊」の続編。
今回は莫大な製作資金を投入してリアルなCGと緻密な作画を融合させた迫力のある映像に仕上がっていて、終始その映像美に酔いしれてました。

今回は攻殻機動隊の時の作画班だけでなく、美術デザイナーにスワロウテイルやタランティーノ作品の美術監督である種田陽平を起用していました。
彼は荒廃した世界観と迫力のあるデザインが得意なので、その背景デザインと共に作画とCGで描かれた択捉経済特区の街並みは他のアニメーションでも観られないほどのオリジナリティ溢れるものになっておりました。

ストーリーは前作と同様に人間や生命の境目とは?といったテーマですが、今回は人間と人形が描かれていました。
そのストーリー設定そのものはさほど難しくはないものの、登場人物の台詞が書物や偉人の名言の引用が多いという押井守あるあるが前作以上に顕著であり、会話が全然頭に入ってこないです。

「シーザーを理解するためにシーザーになる必要はない」と言うのなら、偉人や書物の言葉の引用を使う必要は無かったのでは?