凪

イノセンスの凪のネタバレレビュー・内容・結末

イノセンス(2004年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

バトーとトグサのタッグがよかった。

キャラクター同士の会話はとても哲学的で何より引用が多い。重たいテーマだからこそかもしれないけど難解な部分が多かった。

それでも面白い。

アニメの映像も綺麗だし、特に車で夜の街を走るシーンとか凄くよかった。車体に反射する光とかもしっかり描いていて、めちゃかっこいい。

ロクスソルス社の外観もすごく好きだ。あの城で電脳ハッキングされ、疑似体験の迷路をさまようシーンとかめっちゃいい。うん、あのシーンが一番好きかもしれん。

バトー:(ハッキングをしかけたキムに対して)「あいにく俺も諜報戦のプロなんだ。それにな、俺には守護天使がついてる」

守護天使ってのは素子のことですね。広大な無意識の彼方に消え去った想い人、彼女は今も陰ながら自分を見守っているという…押井守はやっぱロマンチストだなあ。

あと今回は前回と違ってバトーが主人公ポジション。バトーはいいキャラしてるし、やっぱカッコイイなってことを改めて実感した。

前回に素子がネットの海に去ってしまってから、彼女の面影を引きずっているバトー。

城で素子(の一部がロードされている人形)と再会。そこでバトーが前回同様、裸同然の素子に、後ろから服をかけてあげるシーンが好き。

素子:「ハア…変わってないわね」
バトー:「行けよ、ポイントマン。後ろは俺が固める」

変わってないのはバトーではなく、良くも悪くも2人の関係性なんかもしれん。前作とのつながりも感じられ、ここは個人的萌えポイントでした。

イノセンス…
近未来世界の夢を見ているような独特の雰囲気がこの映画にはある。
そしてそういう所が何より好きです。
凪