umihayato

イノセンスのumihayatoのレビュー・感想・評価

イノセンス(2004年製作の映画)
5.0
子供の言う「私は人形になりたくなかったんだもの」が「私は大人になりたくない」というのと同義に聞こえてしまう現代に、再び見てよかったなと思う。

精巧に人型につくられた、一見生身と見紛うようなロボットや人形やCG
それを「人間だ」とする確証はどこからくるのでしょうか。
僕がベットに寝て息を止めて、そこに入ってきた見知らぬ人が一目で僕が生きてるか死んでるか、人間なのか人形なのか、どうして分かるのでしょう。
「私は人形になりたくない」
「私は機械化したくない」
現代の情報社会、文明社会下、機械に生かされている、それ無しでは生きていけない世界でこの言葉が果たして意味を持っているのか
「わたしは人形になっていない」
と、確証を持って言えるのは
子供たちが持っているような純真無垢という心だけなのではないだろうか
それは子供達が僕らよりもはるか自然に近くあるからであると僕は思う。
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