TAK44マグナム

トイ・ソルジャー’96のTAK44マグナムのレビュー・感想・評価

トイ・ソルジャー’96(1995年製作の映画)
3.7
薬の過剰摂取で若くして亡くなったアイドル俳優、コリー・ハイムの主演作です。テレビ用映画だったと思いますが、日本でもビデオがレンタルされておりました。
監督は「キルボット」などB級C級真っしぐらのジム・ウィーノスキーで、最近でもB級サメ映画とかで気を吐いています。
つまり全然変わってない。


コリー・ハイムが新しい高校に転校してきた初日、警察に追われたテロ集団が高校に逃げ込み、占拠します。
テロリストたちは先生や生徒を集めますが、コリー・ハイムと、あと2人の生徒は難を逃れます。
実は警察署長の息子で、ブロンクス育ちという、サバイビリビティが異常に高いコリー・ハイムは、テロ集団に対して戦争を仕掛けます!

そうです、完全に「ダイ・ハード」です。高校生版ということですね。
原題は「デモリッション・ハイ(高校破壊)」で、邦題は明らかに同じく「ダイ・ハード」タイプの映画「トイソルジャー」からパクってきたんでしょう。

面白いのは、学校にある施設や教材を使ってテロリストを一人ずつ倒してゆく展開です。
理科室のガスとか、技術室の電ノコとかを機転を利かせて利用するんですね。
テロリストがツルツル~と滑った先に電ノコが!みたいな愉快な場面があったりして、意外と面白くて、大変満足した記憶がございます。

いくら警察署長の息子だからって、いきなりテロリストに戦いを挑める(全然、躊躇しない!)コリー・ハイムは、よく考えると頭おかしいと思われても仕方ないですが、尺も短いのでウジウジしている暇なんて無いので仕方なし!
とにかく、深い事は全く考えないので、あっけらかんとしているし、どこまでも脳天気な映画ですよ。
学校が大破しても無問題ってのも凄いし。

学校がテロリストに占拠されて、転校生のイケメンヒーローが颯爽と皆を救う・・・・・・完全にマンガですが、暇な午後に観るには、それが良いんです。
問題は、そんな暇な午後がほとんど無い現状なんですが・・・(←個人的な問題)

好評だったらしく、続編の「トイソルジャー'97」が製作されていたりします。原題が「デモリッション・ユニバーシティ」となり、今度は進学した大学で、またコリー・ハイムとテロリストが戦います。どんだけテロリストとの遭遇率が高い学生なんでしょうか!
ほとんどやっている内容が本作と同じなんですが、それだけに安心してレンタルできたって感じ。
残念ながら'97はフィルマークスでは未だリストアップされていないみたいですね。

軽いノリで、プチ「ダイ・ハード」を楽しめます。
どこかのビデオ屋で100円だったら買ってもいい映画です。


レンタルビデオにて