香港のクラブに招聘された蛇使いの踊り子が、蛇を飼育している初老紳士(ジャック・パランス)との出会いを契機にして、愛憎のスパイラルへと落ちていく。黒いエマニエルことラウラ・ジェムサーをフィーチャーしている、イタリア製のエロティック・ドラマ。
自由恋愛を貫こうとするヒロインの、泣き笑いの性愛模様を描いている作品。ヒロインのことを蛇のコレクションの一部として捉えている紳士を狂言回しに据えて、その身辺における下半身劇場が進行していく。
エロ要素では、蛇を使用した自慰行為、性感マッサージ、レズビアン・ショーなどが登場。また、現行のDVDソフト「ブラック・コブラ・ウーマン」は、しっかりとケガミエル夫人になっており、女体の滑らかな稜線と淫靡な茂みを堪能することができる。
ラウラ・ジェムサーの黒髪&褐色肌がエスニック系ファッションにぴったり適合しているため、彼女のコスチューム・プレイだけでも見応えあり。一方、ピエロ・ウミリアーニの音楽は、他作品からの転用のような気がする(筆者の勘違いの可能性あり)。