Dr.ストレンジ登板記念。シャロンストーンのトンデモ映画という偏見から見逃してきたが、最近ジーンハックマンづいてるので勢いで初鑑賞してみた。
た、確かにトンデモない映画なのだけれども、なかなかに楽しませてもらった。
下敷きはレオーネの傑作「ウエスタン」。主役を張る女ガンマン、シャロンストーンの復讐の理由をクライマックスまで引っ張るところまでそのまんま。
本家のハーモニカことチャールスブロンソンよろしく寡黙なヒロインが復讐のためにラスボスのハックマンに近づいていくが、ところどころでか弱い女を見せるくだりがキャラを弱めてしまい少々焦ったいうえになぜかヤリマンというトホホ具合。
会った直後にデカプリオと寝るわ、唐突にラッセルクロウに襲いかかり胸も露わに股間へと顔をうずめるわ(なぜかここはカットされていたので後程YouTubeで探したがなw)、プロデュースを手がけて金の暴力でシャロンストーンのやりたい放題という凄まじさ。
それでもホラー出身のスタイリッシュなサムライミ仕立ての映像は控えめに言って超楽しいし、当時ちょっとしたブームだった新時代の西部劇の逆手を取ったようなB急アクション満載のガンファイトはどれも秀逸だ。
シャロンストーンの暴力がなければあり得なかった豪華キャスト共演も、根本的に主役がブレブレな設定だとみんな引きずられてヘンテコなことになっていくのをご愛嬌と見るか、見てらんないよと匙を投げるか、評価の分かれるところではある。
90年代という時代が産んだキワモノだったと記憶にとどめたい作品として、ここはひとつ大きな気持ちでお納めいただきたいw