catman

クイック&デッドのcatmanのレビュー・感想・評価

クイック&デッド(1995年製作の映画)
3.5
サム・ライミによるヒロインの仇討ちがテーマのマカロニ風味の西部劇とくればワクワクしかないんだけど、プロデューサー兼務のシャロン・ストーンに配慮したのか、主人公である女性ガンマンの人物造形が中途半端で些か面白みに欠ける… それほどクールでもなければダーティでもない、言うほど美人に撮れてもいないしエロくもない。演技が淡白。他にも充実したキャスティングの割にどのキャラクターもさほど深い印象を残さない。若くて細いツルツルのディカプリオも、一筋縄では行かない雰囲気たっぷりのランス・ヘンリクセンも、良い味出してるのに結構あっさり退場してしまう。そんな中で悪役のジーン・ハックマンだけは存在感が際立っている。格が違うね。しかし彼はこんな役が多いよね

一番の見せ場であるはずの早撃ちの決闘は、短いカット割りで繋ぐ見せ方にあんまり感心出来なくって、カタルシス少なめ。銃の品定めの際にラッセル・クロウが1カットでガンスピンを披露するシーンが良い。色々と惜しい映画
catman

catman