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ピートとドラゴンのtetsuのレビュー・感想・評価

ピートとドラゴン(1977年製作の映画)
3.9
ディズニー映画の「実写とアニメの融合」に興味が出たため、鑑賞。

孤児である主人公・ピート。
彼にはドラゴンの友達・エリオットがいた。
意地悪な里親から逃げるため、港町にやってきた彼らは、ある親子と出会うが...。

やはり、実写とアニメの融合は、画的にも珍しくて良かったです!
主人公が宙に浮いて森の奥からやって来るOP*には少し驚くもののw、予想以上に実写に馴染んでいるアニメーションには驚きました。

*ドラゴンが透明になれるという設定のため、主人公は彼に運ばれて登場します。笑

また、『メリーポピンズ』のような「人間がアニメの世界に行く」設定とは異なり、「アニメキャラクターが人間の世界にいる」というのも面白い!
現代の技術を使えば、いくらでもリアルに描ける想像上の生き物、それがアニメーションとして描かれることによって、より現実ばなれした"フィクションの存在"として描かれていたように思います。

ところで、本作にはある女性が登場します。
大切な恋人が海で遭難してしまった彼女は、それから長い月日が経ち、周囲から「彼のことは忘れて、現実を見ろ」と諭されている。
しかし、岬で彼のことを待ち続ける彼女のもとに、主人公たちがやって来るのです。
本作ではそんな彼女の物語を、メインストーリーと同時に描くことで、より作品のテーマともいえる「信じることの大切さ」を強調していたのかもしれません。

というわけで、ラストの少し唐突なドラゴンの行動には突っ込みたくなるもののw、「夢を信じることの大切さ」や「ファンタジーとは何か?」を考えさせるディズニーらしい本作。
その点において、根底では現在公開中の『メリー・ポピンズ リターンズ』とも通ずる部分が少なからずある作品なので、是非、観ていただきたいです。

参考
ピートとドラゴン|ブルーレイ・デジタル配信|ディズニー
https://www.disney.co.jp/studio/liveaction/1399.html
(現在、日本で観ることができるのは20分ほどがカットされた配信版のみ。是非、フルバージョンのBlue-ray版を発売してほしいところ。)
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