美まさ

テナント/恐怖を借りた男の美まさのレビュー・感想・評価

テナント/恐怖を借りた男(1976年製作の映画)
4.1
ポランスキーのユダヤ人としての実体験と妻のシャロン・テート殺人事件から醸し出される、いつまた周りの人間が自分達を殺す虐殺者になるかもしれない恐怖、が映っている映画。
ポランスキー演じる主人公が引っ越してくるアパートの住人はみな一様に主人公に冷たい。
「出身はポーランド、国籍はフランスだ」とあくまでユダヤ人としてつぶやく主人公。
印象的なのは主人公の友人の一人が病気の隣人に冷たくするところだ。
まるで「俺さえよければいいんだから、たとえお前が病気だろうがファッキン知るかよ」とでも言わんばかりに。
あれ、不寛容な現代社会みたいだな。
美まさ

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