ニューヨークの生活に幻滅したスーザン(ジンジャー・ロジャース)は故郷に帰ろうとするが、列車の料金が足りず12歳に変装する。車掌に詰問されたところをカービー少佐(レイ・ミランド)に助けられ、なりゆきから少女のふりをしたまま、陸軍基地にある少佐の婚約者の家に泊まることになる。
「麗しのサブリナ」や「アパートの鍵貸します」などの、ビリー・ワイルダー監督の初期の作品なんだけど、これは楽しい。
はっきり言って、ジンジャー・ロジャース演じるスーザンが12歳ってのは無理がある!
他にも、赴任地で裏工作したり、少年たちから言い寄られたりと、設定がムチャなんだけど、スーザンの可愛さやルーシーの生意気っぷり、2人のやり取りの楽しさで許せちゃう。
特に終盤、ポーチでのジンジャー・ロジャースとレイ・ミランドの駆け引きがいい。
相手が気付いているかを確かめて、お互いの気持ちを探り合って、さりげなく想いを伝えようとする、もどかしくも可愛いやり取りがたまらない。
スースーからミセスまで演じたジンジャー・ロジャースがとても魅力的だし、その芸達者ぶりは素晴らしい。
ちょっとだけ見せてくれるタップがさすが!
それに、ルーシー役のダイアナ・リンの小生意気な演技もけっこう好きだった。