狂王キシリトールヴィヒ2世

マルコムXの狂王キシリトールヴィヒ2世のレビュー・感想・評価

マルコムX(1992年製作の映画)
4.9
差別主義の暴力に触れてきた人々に生まれた憎しみが人種の違いへの敵対意識に向かうことは当然であると感じさせられる。マルコムXがその深い歴史的憎しみによって培われた知見から解放され新たな思想へと歩みはじめた矢先に殺されてしまうことが本当に悲しい。直接話したことがないのに評価ができるのかという問いかけは社会に溢れる誤解と偏見に満ち、発信者に都合よく歪曲された情報全てに通じるし、対立の帰結として暴力が用いられたことに悲しみと怒りを覚える。
たとえ日本人としてアフロアメリカンを取り囲む状況を共有できていないとしても感じるものは多い。そしてブラックイズビューティフル、デンゼルワシントンかっこよすぎる。特にサーモントに髭の。