とぽとぽ

クライムダウンのとぽとぽのレビュー・感想・評価

クライムダウン(2011年製作の映画)
3.0
女の子のため頑張る大人たち皆死んでく争奪戦サスペンス。監督脚本がジュアリン・ギルビーという時点で見る前から物凄~く心配になった(半ば諦める)けど、実話原作から"英国ギャングスター映画"の伝統に倣おうとして失敗したみたいに薄っぺらく空っぽで鼻につくだけだった『PLASTIC プラスチック』よりは好感だった。案外、思っていたより(普通に)楽しめたという嬉しい誤算。ザ・"午後ロー"最適クオリティーなイメージのこの監督のスタイル先行みたいな薄っぺらさ・軽さもたまに功を奏するかもと証明している。助けを呼べない状況で人間が狩られるという美味しさはやはりサスペンスとして機能する。何より超大作苦手小規模映画専門実力派俳優ショーン・ハリスがキッド役で出ている(『ミッション:インポッシブル』5&6敵キャラのあの人ですよ)!原題なのか邦題なのか紛らわしいカタカナタイトルで前情報なく見始めたら内容分からないけど始まった瞬間に「crimeじゃなくてclimbね」ってなるやつ。と、分かったような顔して単なるサバイバルものとタカを括って見ていたら「あれ、crime?」と一杯食わされる。ちなみに原題は『A Lonely Place To Die』、言わずもがなコッチの方がずっと良いけど今回の場合は以上のような理由から邦題も認めようと思う(少なくとも十八番"糞邦題"とは言わない)。けど日本版若干ジャケ詐欺ではある。

TOMATOMETER77 AUDIENCE49
とぽとぽ

とぽとぽ