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ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド ゾンビの誕生のhorahukiのレビュー・感想・評価

4.2
ゾンビはあくまでも密室を作るための道具で、結局は人間の怖さを描いた作品。最後の救援隊の射撃シーンは殺すのを楽しんでいるように見えるし、あの結末も皮肉的。ゾンビ映画の中では一番好きな作品です。

R2.11.23再鑑賞
ファーストゾンビが肉を食べることよりも女を追うことを選んだのが今思うと面白いし、『フレッシュイーター』でやたらと女ばっかり狙ってたことを考えると、ある意味ではオリジナルの役柄に忠実だったんだなと思って笑った。『地球最後の男』や『吸血ゾンビ』からの影響を確かに感じるし、放射能により脳が影響を受けたという設定は50年代SF等からのジャンルの転換と見ると興味深い。昔見た時の印象よりも、意思をしっかりと持って道具を使っているのが驚いた。そして娘ちゃんの起動タイミングも抜群に良かった。地下という心の深層で、表層のカオスが臨界点に到達した段階で産声を上げるという「起動した」という事実だけで負けとなる良い装置。今となっては一番好きというわけでは無くなったけど、好きなゾンビ映画。
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