崇拝するタランティーノ監督が気に入って、劇場用映画として製作総指揮したという本作を今更ながら鑑賞。想像通りのブッ飛び具合(笑)。
故郷のコロンビアで殺人事件を目撃して以来、新聞の殺人事件の記事を探し出してはスクラップしているガブリエラはちょっと変わった女性。ある日、殺人現場の清掃会社に就職することになった彼女は、最近巷を騒がせている女性富豪連続殺人事件の現場を訪れるが...。
あらすじからお分かりの通り、ブラックコメディど真ん中のお話。単純に「切断された首は喋るのか」という意味不明な疑問を持って、殺人現場の清掃に嬉々として臨むガブリエラは正真正銘の変態(笑)。
好奇心旺盛すぎて、「触るな待て!」って先輩に言われているのに話を聴かずに口を挟んだり、違うモチベーションがあるの見え見えなのに平気で嘘ついて行きたい現場に立候補したり...突拍子も無い行動が多すぎて、いつの間にかガブリエラにイライラ!!(笑)ちょっと変わった天然ちゃんだって分かってるけど、殺人現場へののめり込み方が異常...。でもきっとそんな彼女が主役だからこそ、本作は成り立ってるんですよね!
連続殺人犯役のウィリアム・ボールドウィン、いい感じに狂った雰囲気で登場したので、さぞ狡猾な殺人鬼なのかと思いきや、実は間抜けな役でかわいそうでした...。最後の方はガブリエラのあまりの無邪気さに逆に圧倒されて、天下のお尋ね者もお口ポカーン状態(笑)。彼も異常者だけど、本作を観ているとガブリエラの方が異常に見えてくるから不思議。
終始ラテンの明るい音楽がかかり、血はたくさん出てくるけれどグロいシーンもそんなに無く、あくまでガブリエラの異常な好奇心をユーモアたっぷりに描いています。オチは「えーーー!それだけ?!」と全力でツッコミたくなること間違いなしですが、それさえもなんだか許せちゃうこの軽いノリ。
これだからタラちゃんファンはやめられない!(笑)