櫻イミト

ヒズ・ガール・フライデーの櫻イミトのレビュー・感想・評価

ヒズ・ガール・フライデー(1940年製作の映画)
3.3
名脚本家ベン・ヘクト&チャールズ・マッカーサーの代表戯曲「フロント・ページ」(1928)の二度目の映画化。新聞記者が主役の社会風刺喜劇。

おおまかなプロットは同戯曲の初映画化「犯罪都市」(1931)と同じ。

大きな変更点
①主役の記者ジョンソンの設定が男性から女性に
②彼女は編集長(ケーリー・グラント)の元妻

これによって映画はスクリューボール・コメディー色を大きく高めていた。また容疑者アールに関して“赤の容疑”“無政府主義者”等のイデオロギー設定は削除されていた。

前作はいかにも戯曲の映画化風だったが、本作は巧く映画化されわかりやすく楽しく作られていた。ただ、個人的にこの手のコメディーが苦手なのは変わらない。

※タイトルにある「ガール・フライデー」とは、女性アシスタントの俗語。ロビンソン・クルーソーの従者「フライデー」に由来。

※戯曲「フロント・ページ」の映画化
1931「犯罪都市」ルイス・マイルストン監督
1940「ヒズ・ガール・フライデー」ハワード・ホークス監督
1974「フロント・ページ」 ビリー・ワイルダー監督
1988「スイッチング・チャンネル」テッド・コッチェフ監督
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