くぅー

サン・ルイ・レイの橋のくぅーのレビュー・感想・評価

サン・ルイ・レイの橋(2004年製作の映画)
3.4
18世紀のペルーはリマ、山奥のとある聖地へと続くサン・ルイ・レイ橋が、たまたま渡っていた5人を巻添えに落下してしまい・・・その崩壊を偶然に目撃した司祭は感じるものがあって、その亡くなった5人の素性を調べたら、なぜかある共通の女性の名前が出てきて、それを書物として出版したが、神の意志を無視して調べた行為は異端だとし、司祭は裁判に掛けられる。

一応は実話ネタで、そう、異端裁判を軸に、ミステリーかつサスペンスな展開を見せるのだが・・・結局はそこに行き着かないのが、やはり不完全燃焼に感じる。
要は様々な愛の形とも言えるのだが・・・メリハリに欠けるがゆえ、中だるみ感がスゴい。

それをカバーすべく?名優共演にはなってるし、時代考証もしっかりはしてるが・・・面白くもなくつまらなくもなく、抽象的な余韻になったのはもったいないかと。

なお、キャストでは、大司教役はロバート・デニーロだが、見せ場は少ないのが残念。
ハーヴェイ・カイテルもソツなくはこなしてはいるが、彼の実力からすれば、可もなく不可もなく。
むしろ、キャシー・ベイツが一番印象に残り、貫禄ある熱演だった。
さらには、ガフリエル・バーンやF・マーレイ・エイブラハムらの芸達者なサポートにニヤリ。
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