菩薩

突然の花婿の菩薩のレビュー・感想・評価

突然の花婿(1952年製作の映画)
4.2
新婚カップルが初夜おせっせを成功させる迄の長過ぎる10ヶ月の童貞…じゃなくて道程。入営前にサクッと簡易結婚式を済ませ、さぁ後はドゥキドキ!ワックワク!のおせっせをキメて意気揚々と軍隊へGOじゃー!と意気込むも、なんだか顔にブッツブツが浮かんで来る…。なんとまさかの水疱瘡。しかも嫁氏も過去に罹患歴が無いとの事で、新婚早々の隔離生活。当然おせっせもお預けのまま入営し、10ヶ月の辛く厳しい訓練過程を経て、ようやく一週間の休暇を貰う旦那っち。今度こそ絶対おせっせキメたるぞとルンルン気分で家に帰るも、そこには見ず知らずの人間がぞろぞろと…。結婚に反対する義理のおかんが親類を片っ端から掻き集め二人の性活…じゃなくて生活を妨害、しかもそこにはおかんの超自己中心的な策略があって…と言うお話。もうとにかくアホみたいに面白いし、ラストのねっとねとエロっエロのイチャコラシーンと言ったらない!やっぱりサークの撮るエッチなシーンはエッチだ!拝金主義に染まりきったおかんの毒親っぷりだとか、資本主義に染まりきり古き良き文化圏が消失していく田舎町だとか、そんな風刺的な意味合いも含まれているのだろうが、とにかく小気味よく「いつヤルの?今でしょ!」なラストまで紆余曲折有りながらも向かっていくのが面白いし、人間らしさが滲み出てていて微笑ましい。キーマンとなるちびっ子もめちゃくちゃいいキャラしてる。なんだかんだでお金より愛!な素敵なお話。嫁氏のエロい香水にやられない様にと消臭剤嗅ぐとこ最高過ぎる(笑)
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