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終の信託のStroszekのネタバレレビュー・内容・結末

終の信託(2012年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

2012年日本。144分あるが、サスペンスが続き目が離せない。病院内の救急治療のディテールが詳細。アリア「私のお父さん」が効果的に使われていた。ヒロインの主観と周囲の捉え方の乖離を、前半では「私のお父さん」が象徴し、後半ではヒロインを厳しく追及する検事役の大沢たかおが同じ機能を果たしているように見えた。不倫の末の自殺未遂で死に隣接したことにより、さらに深い情念の世界にはまりこむ一本気な女医を、草刈民代が熱演。役所広司の気管支喘息患者演技は死相が見えるほど安定していた。自殺未遂や喘息治療の描写が容赦ない。
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