ゆっきー

彼氏がステキになったワケのゆっきーのレビュー・感想・評価

彼氏がステキになったワケ(2003年製作の映画)
4.0
美大生と出会った青年が初めてできた彼女に感化されだんだんとオシャレイケメンになっていくが後半地獄絵図。
美大生は頭バグってて怖い。(偏見)
会話劇なるも、ロメールやホンサンスのようなカメラの距離感とテンポの良い切返しの両刀使いによりリズムを作っていく。
切返しは画面奥行をやたら強調した独特さがあり楽しい。会話シーンでは音楽は流れないので、30年代のトーキー初期ハリウッド映画のような趣があるが、扉の開閉といった小道具は一切使われず、シーンで終わりは俯瞰のショットで締めるのが特徴的で面白い。
また、bgmが無いこと故のトイレでの排泄音の強調。ここまで効果的に使ったのはそれこそ30年代のルノワール『坊やに下剤を』以来では…??
トイレの後、機嫌を治したレイチェル・ワイズが画面左端からひょっこりフレームインするのも良い。
友達の彼女といい感じになるシーンがめちゃくちゃ良くてキスまでの流れのハラハラ感がたまりませんわ!
ゆっきー

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