ベビーパウダー山崎

彼氏がステキになったワケのベビーパウダー山崎のレビュー・感想・評価

彼氏がステキになったワケ(2003年製作の映画)
4.5
表層での対話、形式上(お約束)の関係性から、最後の最後でその皮を破り、内側にある男と女の剥き出しな姿(根っこにある変わりようがない部分)を映していく。普遍的な恋愛劇として進めながら、あまりにも個人的な「ワタシとアナタ」の物語に映画を絞っていく、そのニール・ラビュートの作家としての間違いなさに毎回心揺さぶれて何度見てもグッときてしまう。レイチェル・ワイズのベッドでの「ささやき」が私たちには聞こえていないってのがミソ、気が利いている。横移動したキャメラがレイチェル・ワイズの顔をとらえて映画が始まり、ポール・ラッドの顔からキャメラが横移動して映画は終わる。ニール・ラビュート大好き。