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わが谷は緑なりきのかやのレビュー・感想・評価

わが谷は緑なりき(1941年製作の映画)
4.0
わが思い出は永遠なりき。

舞台は19世紀末ウェールズ。
ヒューモーガンは生まれ故郷から離れようとしている。ヒューは谷が緑だった頃の少年時代、炭坑夫一家だった家族を回顧する。

炭坑夫一家ってこともあり男っぽく、かつ繊細に描かれる中、幸福感と寂しさをしみじみと感じる秀作。

絶対緑豊かな素晴らしい景色が観れるんだろうなーって楽しみにしてた。
白黒でした\(^^)/
1941年製作だから当たり前だよね笑 何故気付かない。
それでも谷でのシーンは美しかった。

一切ドラマチックな展開はないし、起きることほぼ全ては悲しい。
叶わぬ恋、願ってない結婚、大怪我、兄との別れ、炭坑労働者の増加による賃金の低下や解雇などなど。

辛い物語にも思えるが…
理不尽なことが起こるのが人生であり、そのなかでも幸せに過ごすことを見出だしている美しさに感動する。
なんて素敵な物語なのだろうか。

これが合わない人には向かない作品だろうし、向かない人ほど、特別なことが何も起こらない展開に退屈するでしょう。


逆境に負けない、強い人間たち。
苦しいときは歌えばいい。
そんな小さな町に住む普通の家族を見て、人生は素敵だと感じさせてくれる素晴らしい作品でした!
炭坑から並んで歩きながら歌うシーンが最高です。