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わが谷は緑なりきのKentFのレビュー・感想・評価

わが谷は緑なりき(1941年製作の映画)
3.5
亡き祖父が好きだったという作品。モノトーンの中にウェールズ炭鉱の緑を想像しながら。
昔日の活気への郷愁をかりたてるゆえ、恐慌とニューディールを経て大戦の最中にある1941年には特に、強い光を放ったのだろう。
寂れつつある炭鉱に響く、連帯感溢れる合唱。労働と組合、学校教育、宗教心と地域の紐帯。家族の愛と絆、甘い恋心。社会問題とクラシックなテーマがやさしく交じり合った逸品。
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