chunkymonkey

バッド・チューニングのchunkymonkeyのレビュー・感想・評価

バッド・チューニング(1993年製作の映画)
3.5
1970年代を舞台に高校生の夏休みの始まりを描いたノスタルジックなバカ騒ぎ映画。そのまま、監督の後の作品「エブリバディ・ウォンツ・サム!!」の前日譚のような感じ。だからこそ比べてみると、後に作られた「エブリバディ・ウォンツ・サム!!」がいかに洗練された映画かよくわかります。いずれにしても、若者の輝きを描いているのですが本作→「エブリバディ...」への成熟具合をみると、いや大人になるって全然悪くないじゃんと思ってしまいます😋。

ただ若者のバカ騒ぎを描くのではなく、そこに社会的・政治的な要素を反映させようと苦心しているのがよくわかります。若者たちは、少し大人の階段に差し掛かり大人の社会構図が見えてくるようになってそれを忌避しながらも、もうすでに自分たちのティーン社会自体が類似の体をなしているような気もする何ともいえないモヤモヤ感。それを上手く消化できずにさらにモヤモヤが募り、ついに閾値を超えた彼らの行動に観ている側は時にすっきりしたり、時におやまぁと呆れたり。

ていうのもいいけど、俳優の皆様の若さにおーってなるのが最も正しい楽しみ方かも。ベン・アフレック、若っけぇ!!!その他、マシュー・マコノヒーとかミラ・ジョヴォヴィッチとかみんなとにかく若い。が、一番「ちょっとそこの君~!!!」となったのはRENTのマーク役のアンソニー・ラップ。数年後、伝説のミュージカルでブロードウェイの舞台に立つことになるとはこれ観てても全然わからんねぇ。歌わんから当たり前か(笑)。
chunkymonkey

chunkymonkey