ボンクラユースケ

バッド・チューニングのボンクラユースケのレビュー・感想・評価

バッド・チューニング(1993年製作の映画)
4.0
青春という時間は、終わった者にとっては騒々しい「奇祭」として目に映るだろうが、真っ只中の者にとってはそれはただの「終わらないお祭り」にすぎない。
そして終わりは来ないという根拠のない確信が、より一層終わりを切なくさせる。
が、終わりはこの作品では描かれず、映画の外で我々観客が夢想するのである。
この夢想の時間にこそ、「青春映画」の味わい深さがある。