なおき

韓半島 -HANBANDO-のなおきのネタバレレビュー・内容・結末

韓半島 -HANBANDO-(2006年製作の映画)
1.0

このレビューはネタバレを含みます

韓国と北朝鮮の統一が決定!夢のような出来事に沸く朝鮮半島。しかし、これに待ったをかけるのは、日本。
あろうことか、日本が統治していた
50年以上前の条約を盾に統一に圧力。軍艦まで出動させていた。
果たして、このまま、韓国と日本は戦争してしまうのか?


まず、あらすじの時点でありえません。
こんな軍事的に圧力かける日本人はいないし、朝鮮半島統一の時点でアメリカや中国が関わってくるだろうに、この映画では一切出てこない。
それどころか、北朝鮮も冒頭だけしか出てこない。
キューバ危機を描いた『13デイズ』のような政治的なサスペンスにしたいようだが、前提からしてあり得ないので、緊張感まるでなし。


反日映画なんで、明治時代での韓国併合による惨殺事件が語られるが、何故かNINJAが日本軍にいたりする。
それ以外にも、親日派の韓国人が悪人のように描かれるが、端から見ると親日派のがまともなことを言っていたりする。
また、この映画、公開当時、小泉政権の中韓の圧力に屈しない外交にキレた反日韓国人の溜飲を下げるべく制作され、首相がこころなしか小泉純一郎に似ていたり、日本が分かりやすい悪役になっていたり、最終的に日本が謝罪して終了と、ネタ要素が満載なため、当時の我が国のワイドショーでも取り上げられたりもした。
もちろん、ネトウヨはかんかんで、実際我が国では劇場公開されていない。


とにかく、問題作なのは確かだが、何よりも映画としてつまらないのが致命的で、前提からしてあり得ないから緊張感ないし、韓国が正しい証拠を探るために穴掘ってるか突っ込みどころ満載な展開をやってるだけだし、尺も2時間半近くと長めと、見せ場まるでなし。
『ドラゴン怒りの鉄拳』みたいに面白い反日映画ならいいが、単純につまらないので、政治的云々は置いといても、これはだめだと思う。
なおき

なおき