このレビューはネタバレを含みます
ブラジルの過酷な実情を描いた傑作。
語り口が滑らか過ぎて、スラムや警察の腐敗といった事実がスッと頭に入ってきたし、これはどうしようもねぇなってのが良く分かる。
前半で描かれる悪徳警官のクズっぷりは半端じゃなく、
自分の成績を守るために、自分の管轄で出た死体を他の管轄区域に遺棄するのとか、平気でまかり通っててもはや笑える。
特殊部隊で働く主人公が家庭環境の変化や仕事へのストレスで、後継者を探すために、地獄のようなキャンプを行う後半からは手に汗握りっぱなし。
特に、金持ち連中の描写には腹が立った。
ラストは納得というか、これ以上ない落とし方でした。