Ricotta

ブーリン家の姉妹のRicottaのレビュー・感想・評価

ブーリン家の姉妹(2008年製作の映画)
3.5
ヨーロッパを揺るがした出来事を表した歴史映画。
ハラハラして落ち着かないのなんの。豪華なキャストに凄く高まりました。

美しさと強さを持った姉アンと、
優しくのびのびと生きたい妹メアリー。
2人の未来は予期せぬ方向に、むしろ真逆に働いていって苦しくて仕方がないです。

家族にレールを敷かれるのも、家庭のために愛や身体、人生を捧げるのもこの時代特有で、守るのが当たり前っていう社会だからこそ苦しむ恋。現代では逆に契りも誓いも名ばかりで、不貞に働く者ばかりだけれど、そんな約束があっても王も、また女も欲望には敵わないんだなと。

人生を無理くり自分の思うようにしようと働くアンの欲望からは人間らしさを感じました。だけどやっぱり、温かく、綺麗なまま生きる人が残り続けるのだろうな。

弟がとっても可哀想でした。
また、愛する我が子達を自分たちの手で闇に染めてしまったと悔やむ父母の姿がとっても苦しかった。気づくの遅すぎたけれど、、、
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