いとJ

動くな、死ね、甦れ!のいとJのレビュー・感想・評価

動くな、死ね、甦れ!(1989年製作の映画)
4.0
フィクションとドキュメンタリーのあいだ。
白黒で撮られた映像は、旧ソ連の貧しい炭鉱町のありのままを映しているかのようだ。その中で必死に生きる、少年と少女のつかずはなれずの微妙で甘酸っぱさもある関係、そして鮮烈なラストシーンは、観るものを切なくさせる。
カネフスキー監督の自伝的映画ということだからだろうか、まったくのフィクションとも思えず、それでいて普遍的で伝統的な物語としての魅力も感じさせる、異色の作品だ。
いとJ

いとJ