ゆっぽ

動くな、死ね、甦れ!のゆっぽのレビュー・感想・評価

動くな、死ね、甦れ!(1989年製作の映画)
4.0
動くな!死ね!甦れ!

奇跡の大傑作。殺伐とした生々しい光景。
優しくて、哀しくて、歪んだ物語。

地元でリバイバル上映されていたのを、お姉ちゃんと一緒に観に行きました。
ずっとずっと見たかった映画。それなのにDVDは廃盤、レンタルもなくて、ずっとずっと見れなかった映画。念願叶って漸く!見れました!!

悪戯っ子で子供っぽい少年ワレルカと、
聡明で大人っぽいガリーヤ。
同じ12歳なのに、こうも言動が違うものなのか!と思ってしまう。

バッカだなーと思うワレルカを、ガリーヤはいつも助けてくれる。まさに守護天使!
喧嘩しながらも放って置けない。いつも一緒。

お気に入りのシーンは、盗まれたスケートを取り返すところ。「まさか殴るなんて!」と爆笑するワレルカが微笑ましいです。
あの、強盗団から逃げるため全力疾走するところ。名探偵ガリーヤちゃん。
それから、線路を歩き、歌い、微笑み合うところ、かな。なんといっても。
最後の方、急にガリーヤが超かわいくなった気がしたのは、身なりが変わったからでしょーね。可愛い。

二人に芽生えた淡い思いに素敵だな、と思った直後の衝撃的なラストシーン。
ずっと嫌な予感はしていた。
ガリーヤは気づいていたはずだ。だからこそ、ワレルカに「歌って」と訴えた。
映画史に残る強烈な終焉だと思う。
ゆっぽ

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