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アフガンのromioのレビュー・感想・評価

アフガン(2005年製作の映画)
2.0
史実上、唯一侵されたことのない場所、それがアフガンだ。
と映画は始まる。

ロシア映画を調べてみると、けっこうこのアフガニスタンに関するものは多い。
アメリカでいうベトナム戦闘のそれと同じように。
イスラム教のもっとも恐ろしいのはそれだけで国家であるという点という話をこの前聞いた。
どの支配があろうと、強国があろうとけして揺るがない人々であるのだ。

そして、その国への遠征が始まる。集められた若者は、
3ヶ月間、鬼軍曹のもとで鍛えられ戦地へと赴くのだ。
この映画、見て驚くのが、画質の良さ。めちゃくちゃ映像がキレイだ。
しかし、良くいえば映画っぽくない、悪く言えば映画としてのレベルは高くなく感じる。
安い、友情や恋愛、英雄、主人公であったりがなく、ただただ部隊が弱かっていくのを見るのだが。それは良いとしても、そこに何も工夫はなく、見ていて退屈に感じてしまうのだ。

かといって、序盤のしごかれシーンは実に映画的だが、教官に魅力がない。
重量級のパンチが新人の腹を叩くのは見ていていいなと思ったが、彼も被害者として描かれており、あのパンチどうよう、どうも鈍く映ってしまう。
ここも、やはり映画として作りものの部分とそうでない部分との見せ方が下手だなと感じた。
戦闘に関しても、ずっとそうで。
やろうとしていることはよくても、技術やセンスは足りないのかなと素人ながら思う。

しかし、他のレビューは高評価で。戦争好きの方必見などのものもあるので、他の方の意見も聞いてみたいところです。
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