子供たちも自立し、夫とは倦怠期真っ只中の主婦エヴリン。老人ホームで偶然出会った老夫人ニニーから、イジーとルースという2人の女性の友情と力強く生きた物語を聴くうちに、次第にエヴリン自身の人生にも良い影響を及ぼしていく!
回想となる物語は1920〜1930年代のアメリカ南部を舞台にしているので、人種差別や女性蔑視の描写も。KKKも登場するし、『ブラック・クランズマン』が頭をよぎりました。
夫に暴力を振るわれ、自身と子供を守るため家を出たルース。後にそれを責められる状況でも、「暴力」という言葉を決して出さず反論も許されないという、違和感。
当然ののように虐げられていた人々が居て、「正義」と言う名の偏った社会があった事が、物語の端々から滲み出ていて。
そこを強く打ち出してる訳ではないのに、じんわりと伝わってくる苦しさ。
女性が自分らしく生きる事が、今以上困難な環境の中で、愛する者のために困難に立ち向かう事を厭わないイジーの逞しさ。
あたたかく、いい話ってだけでなく、ブラックユーモアな部分も!
2人の物語に感化されたイヴリンの変わっていく姿が、小気味良い♡
最高にスカッとするシーンも♪
ニニー役のジェシカ・タンディの年齢を感じさせない溌剌とした姿と、どことなく纏う気品♡
初対面のイヴリンに物怖じせず話し掛ける足下がスニーカーなのもなんかいいなぁ♪👟
『ドライビング Miss デイジー』がまた観たい♪
女性にエールと愛を贈るような、とてもあたたかい物語♪