TSUTAYAマラソン 第7弾
ずっと観たいと思っていたけれど、なんとなく内容に想像がついてタイミングがこなかったこちら。
結果、思っていたのと違ったし、すご〜く良かったです✨
結婚ン10年。夫婦は既に空気状態だけど、どうにか関係を充実したものにしたいと頑張る妻エヴリン。なぜなら多分夫との関係にしか自分の存在感を見出せないから。でも夫エドは全く気付かない。だらしなく老いていくことに焦りを覚えつつも、自分に自信がなくなかなか変わることができません。
そんなおり、ふとしたきっかけでホームで過ごす老女ニニーに出会います。そして、1920年から50年くらいのとある南部の田舎町での、2人の女性のお話を聞くうちに、段々と自信をつけていく、そんな物語。
こういうドラマって派手さがない分、役者さんの力量がモノを言うと思う。今でも素晴らしい役者さんって沢山いるけれど、とにかくジェシカ・タンディ(ドライビング Ms.デイジーも良かった)とキャシー・ベイツ‼︎
キャシー・ベイツの振る舞いの変化がすごいです。ニニーの語る過去パートは、このキャシー・ベイツのパートでより輝き、意味を持つんだなぁと、編集にも唸ります。
過去パートは奴隷制度の名残、女性蔑視などのあの頃の南部、っていう雰囲気が漂う中、女性2人の経営するカフェで、社会的弱者も肩を寄せ合い強く生きていく様子が描かれ、かつ、サスペンスとしても面白く、飽きさせませんでした。
2人の気持ち、抑えて書かれていたけれど、きちんと伝わる描き方だったと思う。愛していたんだよね、お互い。そういうテーマが内包されていたのも良かった。
その他、他の方もお書きのように、黒人が従順なお手伝いとして描かれていることに(それが時代としては確かにあったにしても)問題意識を持たなければならないと強く感じました。
メインテーマはエヴリンとニニーの友情なんですが、昔も今も何かしらと戦いながら、女性が自分らしさを大切に背筋を伸ばして生きていく、というテーマが感じ取れて、とても爽やかな気分に包まれました。
わたしくらいの年齢の方が楽しめるかな。
フランク失踪の謎は、最後にたね明かしがありますのでお楽しみに♡