ロバート・アルトマンによるグダグダで終始進む中、おもしろくないんだかおもしろいのか煙に巻き飽きさせない魅力のある映画。
主人公は雑誌編集者。たまたまポーカー場でであった男エリオット・グールド(前年のロング・グッドバイのかっこよさ皆無)と意気投合し競馬、ボクシング…あらゆるギャンブルを一緒に歴戦していく。
ギャンブルの一攫千金を狙う野望とか、人生一発逆転を計画するとか王道のプロットありません。
エキストラに本物のギャンブラーを配したくすんだ色調がよく似合うギャンブルの場をただただ巡っていくだけ。
「わかってるけど、ギャンブルやめられまへんね!」ムービー。
「ワォー。勝ったぁ!!」と元手無くすが繰り返されるだけ。
エリオット・グールドが居候してるコールガール達との本線にあまり絡まないグダクダがある意味アルトマンの魅力。
ポップでアメリカンなカルフォルニア感はほとんど無いが、路地のすぐ裏的庶民の賭博場のビールでなくて焼酎雰囲気は味がある。