桔梗F

ハリウッド・ブルバードの桔梗Fのレビュー・感想・評価

ハリウッド・ブルバード(1976年製作の映画)
5.0
ハリウッドを舞台に、映画製作の裏側をコミカルに描いた、ジョー・ダンテの初監督作品。※アラン・アーカッシュもいますが
B級映画の帝王ロジャー・コーマン製作総指揮によるコメディ。

スター女優を夢見てハリウッドにやってきた少女が、B級専門の弱小映画会社で体験する騒動を描く…

本作は傑作、名作など○作という定義でくくればたぶん「珍作」にあたる(^-^;
普通の方が観ても「なんだこりゃ?」と怒る類いのカルト映画でしょう…

しかし!ロジャー・コーマンの下で必死に?B級映画道を学んだジョー・ダンテの監督らのデビュー作(゜ロ゜;
おもしろくないわけがない(*^^*)※一部のマニアに

設定はリンチ監督の『マルホランド・ドライブ』を彷彿とさせますが、コメディなのでそこまで悲惨な話ではありません。売れない役者やスタッフの悲哀はありますが(゜ロ゜)

ストーリーは、2本のB級映画の制作風景を中心に描いたものですが、モデルはコーマンなので、
「こんな風に低予算B級映画作ってたんだ!?」とドタバタ撮影劇がおもしろおかしく描かれています(^o^)
すごく楽しそうです♪

でも、いきなり撮影中に女優たちが事故で死んだり、殺されたりと強引にミステリーに持っていく荒技(^-^;

劇中劇も低予算ですが、本作もそれに輪をかけて低予算です(´д`|||)

他の映画のシーンとってきて繋いだりと、強引にストーリーを展開させます。
しかし、ショボいストーリーに関わらず、飽きさせない作りはジョー・ダンテの才能でしょうか。

B級が好きでたまらない制作者と監督が、世界のB級好きに贈るドB級映画です(苦笑)
B級愛というか映画愛に満ちあふれた爆笑カルト♪

映画制作の舞台裏に興味がある、また、将来、映画の仕事に携わりたい方に特にお勧めです(^o^)
※名作、娯楽大作好きさんにはきつい映画ですが…

個人的に腹筋が痛くなるほど笑えましたが、さてみなさんは受け入れられるか…

あと作中に度々出てくるゴジラの紛いもの「ゴジナ」がかわいくてたまりません(笑)

コーマンがらみなので、作中の「おパイ度」はAランク(゜ロ゜;必要以上におパイ出ます!
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