「Peace」に投稿された感想・評価

障害者の送迎を仕事にしているご夫婦の日常を覗き見る感じの半ドキュメンタリー風の記録作品です。パッケージの猫写真と「平和へのヒントは野良猫たちから教わった」というキャッチフレーズに期待し過ぎるとちょっとがっかりするかも。僕はがっかり!

猫は餌をやるだけのシーンが殆ど。そして大部分が猫のシーンよりも障害者の送迎シーン、そして交わされる会話風景が殆どです。パッケージや前情報に無理矢理猫出しすぎじゃないかなー…と思いました。猫を餌にして観る人を釣ってる感じがして観終わったあとは正直モヤモヤ。
ご夫婦とインタビュー的な会話も若干交わされますが当り障りのない感じで、この作品から何かメッセージを受け取ろうと考えるのならば、交わされる会話やシーンをそれぞれ自分が「聞き」「見て」「考え」なければならない、そんな感じです。なんとなくそうしろと押し付けられてるような感覚を受けてしまうので、自分には合わない作品でした。

でも見方を変えて、そういうメッセージ性も何も考えず、ほげーっとご夫婦の日常に入り込む感じでだらだらと障害者の送迎という仕事風景や猫と戯れるシーンを観るという楽しみ方も出来る作品じゃないかなーと思います。
時代や、環境や、境遇で、命の重さがちがっている。違わないのにな、理不尽だな、と映画を観ていたら思うけど、でも無意識のうちにわたしもきっと偏見を持って生きている。

法律や制度では救われない人もいる。お金じゃないものがあるからと、ほぼボランティアでの訪問。でもやっぱり訪問するのも人間。きれいごとじゃないところに温かさを感じた。

政党のポスターや演説はものすごい皮肉。
相田監督作品。

こういう映画は観ていて本当にゾワッてする。
最後の選挙演説の声が今までの内容にフィードバックされるのも、猫の勢力争いも、ヘルパーを惰性とコメントしつつも続ける年老いた夫婦も…。
全てが胸に響いた。
授業で観た、思わず寝た
観察映画。想田さんは一つのレトリックとして自分の存在をなるべく感じさせないように撮っていたそうです。ドキュメンタリー好きだな。。
ドラマチックに見えてしまう
ドキュメンタリーって苦手なはずなのに、気付いたら目を離さずに見てた。
福祉介護に興味があるからだろうか。
夫婦で働き方や性格がまるで違ったり、柏木さんの話だったり、人間性を撮るのが上手い監督だ。
何度も観ると思う
事前リサーチなし、台本なし、テロップなし、ナレーションなし、BGMなし。
想田和弘監督による観察映画の特別篇。

柏木さん(想田監督の義父)にエサをもらっている、野良猫コミュニティに現れた一匹の泥棒猫を巡り猫たちの平和が脅かされてゆく。
そのとき猫たちが平和な社会を維持するためにとった行動とは?
近年飽和状態の「猫」映画とは明らかに一線を画す作品です。

ひとつ気になったシーンがあったのですが、
想田監督のインタビューにそこへの指摘があって見事消化されました。貼っておきます。
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『撮影中、知的・身体障害のある65歳の植月さんが「僕は『片端(かたわ)』だからお嫁さんが来てくれない」と言い、義父が「そりゃあ、なかなか来てくれまあな」と応える場面に出会いました。
僕はそのとき「お義父さん、凄いこと言うなあ」と驚き動揺しましたが、撮影したものを編集中、思い直しました。
義父は植月さんと気持ちを共有していて、彼との関係性を構築しているから、そう言えたのではないかと。
動揺した僕のほうに、タブーの意識と、その裏返しである差別意識があったようにも思います。
(中略)
そういう現実をそのままにして、読み替えだけをしてしまうと、見たくない現実を覆い隠す危険もあるわけです。
だから、「差別用語だからカットしたほうがいいかな?」という考えが一瞬だけ頭をよぎりましたが、僕はそのまま映画に残すことにしました。
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クライマックス、末期がん患者の91歳橋本さんが、唯一の楽しみと吸ってるタバコは「Peace」だとわかったときは何だかほっこりしました
自分の日常も切り口次第
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