Peaceの作品情報・感想・評価

「Peace」に投稿された感想・評価

障害者の送迎を仕事にしているご夫婦の日常を覗き見る感じの半ドキュメンタリー風の記録作品です。パッケージの猫写真と「平和へのヒントは野良猫たちから教わった」というキャッチフレーズに期待し過ぎるとちょっとがっかりするかも。僕はがっかり!

猫は餌をやるだけのシーンが殆ど。そして大部分が猫のシーンよりも障害者の送迎シーン、そして交わされる会話風景が殆どです。パッケージや前情報に無理矢理猫出しすぎじゃないかなー…と思いました。猫を餌にして観る人を釣ってる感じがして観終わったあとは正直モヤモヤ。
ご夫婦とインタビュー的な会話も若干交わされますが当り障りのない感じで、この作品から何かメッセージを受け取ろうと考えるのならば、交わされる会話やシーンをそれぞれ自分が「聞き」「見て」「考え」なければならない、そんな感じです。なんとなくそうしろと押し付けられてるような感覚を受けてしまうので、自分には合わない作品でした。

でも見方を変えて、そういうメッセージ性も何も考えず、ほげーっとご夫婦の日常に入り込む感じでだらだらと障害者の送迎という仕事風景や猫と戯れるシーンを観るという楽しみ方も出来る作品じゃないかなーと思います。
paman28

paman28の感想・評価

2.9
猫がいっぱい
ニャー!っていう字幕アリ
受容というか中動的
『精神』を観て毒気に当てられてから、想田監督の作品は、しばらくの間、観る気持ちになれず。
久々に観たけど、案の定、暗い気持ちになった。
ドキュメンタリーの生々しさというよりは、想田監督の視点なのか。
懲りずに他の作品も観たいとは思う。
想田監督の奥様のご両親、つまり監督の義父と義母の障害者支援ボランティア活動をメインに、末期がんの独居老人、庭先でたむろする猫たちの生活を追う。
障害者や老人たちは社会的には弱者だろう。そして当たり前のことであるが、その弱者を支える人たちが存在しているという事実に、目を背けている自分に気づかされる。
自分は今、たまたま壮健であるが、いつ社会の助けを必要とする状態になるかはわからない。
それはとてもこわいことだけど、このこわさは常に忘れぬようにしたい。
福田

福田の感想・評価

4.0
ねこと人のコントラストがいい感じ
Osamu

Osamuの感想・評価

4.3
これがドキュメンタリーの真骨頂かも!

社会福祉事業に携わる夫婦(と猫たち)を映すドキュメンタリー。

社会で生きる人類のあるべき姿を観た気がする。何でもないような映像を眺めていたら不意に感動がやって来た。ワオ!

猫たちは互いが生きていけるように振る舞う本能的なシステムを持っている。猫のピース。

この夫婦は衝突のタネを持ちながら、デコとボコとで補い合っているように見える。夫婦のピース。

我々人類はたくさんのデコとたくさんのボコとを補い合う超巨大パズルを完成させられるのだろうか。複雑のようで、答えは単純のような気がする人類のピース。
生き様を感じる作品。
短いながら決定的なショット

このレビューはネタバレを含みます

面白いのと同時に、すっごい疲れた。
見始めは、ネコかわいいなあ、でも平和と関係するのかなあ、と思っていたけれど、橋下さんの戦争経験談とラストのネコ展開で、ほおほお、とうなずく。共存する、という視点からの平和なのだけれど、まあ、いろいろあるよなあ、と思ったり。
戦争の時代は国単位で物事が動く世界で、個人の感情は尊重されにくい時代だったかもしれないけれど、現代はマクロというよりミクロな世界になって、「個人の世界」が隣り合う社会が生まれていく。その中での平和って何か?とすれば、ミクロでミニマムな個人がどれだけ良きものになるか、ってなるのかもしれない、と。
社会福祉が大きな材料にもなっているけど、共存という意味では、福祉ってなんだろうなあ、と考えてしまう。制度が整ってないという話が出てくるけど、福祉って制度を整えたり、システム化が完璧になっても、それだけでは補いきれないものがあって、それは寄り添うこと、それこそ共存であって、それは人間は根本的にシステム化できないからなんだろうけども。個人の世界がありながら、いかに隣り合えるか、が共存からみた平和であり幸福、みたいな。その、幸福という、言語化しきれない価値観を生み出しているのはきっとそこにあって、だから柏木夫妻はこの仕事をし続けるんだろうな、という感じ。
うむむ…、言葉がごちゃついている。観察映画って能動的に観なきゃいけないから、こうなってしまう…
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