佐藤でした

SOMEWHEREの佐藤でしたのレビュー・感想・評価

SOMEWHERE(2010年製作の映画)
3.7
ハリウッド映画のスター、ジョニー・マルコはロサンゼルスの高級ホテルで生活している。パーティに明け暮れ、フェラーリを乗り回す彼の暮らしは、華やかな見た目とは裏腹に、どうしようもなく空虚であった。
ある日、前妻から娘クレオを一日預かってほしいと連絡を受け…。

授賞式に顔を出せばフラッシュの嵐に遭い、周りからはいつだってチヤホヤされる。移動するにも尾行を警戒し、時にはガードマンが付いて回る。お金はたんまり持っているし、女性たちは黙っていても向こうからやってくる。モテモテなのとは別に、双子のポールダンスがお気に入り。そんな男が娘との夏休みを過ごすのだ。

…ソフィア・コッポラ監督の幼少時代の思い出から着想を得たという今作。父であるフランシス・フォード・コッポラ監督の暮らしぶりと重なるところがあるのかどうかはわからないが、その娘さんが似たような境遇にある父娘を“父親サイド”から描いていることが興味深い。

精神的な実話、というか。
思い出話のようであって
願望であるような。
昔はこうだった、のようで
こうであって欲しかった、のような。

父の孤独と
娘の孤独

ヘリコプターの音で搔き消された父の本音。
ちゃんと伝わって欲しかった。
でも、確かに何かが変わった気がする夏のこと。