退屈とは何もする事がないから退屈なのか。
いや、何かを成そうとして何も出来ないから退屈なのだ。
約100分間、はっきり劇的な事は一切起こらない。
だからと言ってつまらないとは限らないのが映画の面白い所。
あまりに冗長に見える時間すらも、それは本人にとっては意味のある瞬間でありひしひしと痛みを訴えかけてくる。
ソフィア・コッポラ監督の女性らしい優しさと厳しい目線が鋭く光る。
どのカットを切り取っても抜群に美しく、毎年夏にボーッと観たくなる一作。
まだまだ呆気ない頃のエル・ファニングも眩し過ぎます。