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「SOMEWHERE」に投稿された感想・評価

まさ

まさの感想・評価

5.0
100回以上は観ていて、私にとって「パルプ・フィクション」と並ぶベスト・ムービー!ソフィア・コッポラ監督の美学が堪能できます。ここまで観ているとさすがにセリフも覚えました(笑)

エル・ファニングの透き通るような透明感。朝食を作っている姿、テレビゲームをしている姿、夜にアイスを食べている姿、寝顔、スケートしている姿、泳いでる姿…全て好きで、ほんとかわいいと思いますね。こんな娘がほしいです(^ ^)

主演はスティーヴン・ドーフ。タバコを吸っている姿、お酒を飲んでいる姿、シャワー中の姿、フェラーリを運転している姿、Tシャツにジーンズのファッション…全てがカッコイイ!!全ての映像が絵になりますね。

スティーヴン・ドーフ演じるジョニー・マルコは離婚しており、大の女好き。どうしようもない、バカ親父だと思いました。印象的なシーンがあります。イタリアでの出来事…エル・ファニング演じる娘のクレオとの食事に、恋人?遊んでる1人の女性を招き入れたんです。その時のクレオの顔の表情、目から全てが伝わってきました。超気まずい雰囲気になってるのにジョニーは気付かない。バカな子犬みたいな顔の表情でクレオを見てるんです。私は「クレオの気持ちに気付いてくれーー!」って叫びそうになりました。


後半にプールのシーンがあるんですが、天国のような美しさ。何回観ても癒される極上のシーン。

あとジャズ・ダンス話のジョニーの親友サミーもいい味だしてるし、ワン・シーンだけベニチオ・デル・トロも出演しています。

この映画の演出について。あらゆる場面で、サークルを表現していて、要するにぐるぐる何かが廻っている。例えば、フェラーリが同じ道を周り続けるファースト・シーン、ポール・ダンスの回転、アイス・スケートのターン、プールでの折り返し…全てがサークルを表現していて、

同じところを廻る→出口がない

要するに多くの人が日常に感じる閉疎感をさらには長回し(長廻し)で表現している。この閉塞感だが、ルームサービスや外食での食事だったのが、娘との美しいひととき(娘の手料理)や、ジョニーが自分で作った失敗パスタなどに変わることから閉塞感を抜け出していることが徐々に分かる。そして冒頭でぐるぐる廻っていたジョニーはラスト、真っ直ぐな道を歩くのです。

私にとって何回観ても心が癒される、精神安定剤映画です。

最後に、簡単にストーリーを載せておきます。

ストーリー:
ハリウッドの映画スター、ジョニー・マルコ。彼はロサンゼルスのホテル“シャトー・マーモント"を仮住まいにし、高級車を乗り回してはパーティーで酒と女に明け暮れ、まさにセレブリティらしい華やかな生活を送っていた。しかし、それらはいずれも孤独な彼の空虚感を紛らわすだけのものに過ぎなかった。そんな彼が大切にしているのは、前妻と同居する11歳の娘クレオとの親子の短いひとときだった。 自堕落な日常を過ごす彼だったが、母親の突然の長期不在により、無期限でクレオの面倒を見ることになる。やがて、映画賞の授賞式出席のためクレオと一緒にイタリアへと向かうジョニーだったが…。
rin

rinの感想・評価

3.4
映像とファッションが好きな映画
yoshi0821

yoshi0821の感想・評価

4.2
個人的映像美への評価
ソフィアコッポラの中でもこの自然体さは心地よかった
https://cinemanokodoku.com/2018/05/03/somewhere/
ホテルのラウンジ(バー?)で、弾き語りの老歌手の歌声に身を任せる二人。二人には本当に価値のあるものがキチンと分かっています。

パートナーなのだと思います、二人は。同じ孤独と、同じ倦怠と、同じ不安を抱えたパートナー。
ずっとずっと堪えてきた感情を爆発させ、ぽろぽろと涙を流す娘。
「そばにいてやれなくてごめん。」
そう言うことしか出来ない父親。
娘に先に泣かれてしまうと父親にはそう言うことしか出来ません。
そして彼が戻れる場所は高級ホテルの一室だけ。空虚な毎日。心の通じ合わない人々。クルマ、酒、女・・・。
「俺は空っぽの男だ。」
必死で絞り出したギリギリの言葉すら、誰にも届きません。誰にも。
誰だって泣きたくなる。自分が空っぽだっていやと言うほど知っていて、それなのに本当のちっぽけな自分を許してくれる人がただの一人もいなかったとしたら。

執拗なほど多用されていた長回しは効果的でしたが、一番強烈だったのは特殊メイクのための顔型をとるシーンでしょうか。あれは一種のホラーでした。
たった一人で何もいわず身動きもとれず息も出来ず、ただじっと我慢して“つとめ”を果たしたら、自分がしわしわの老人になってしまっていたっていう。

思えば「ロスト・イン・トランスレーション」も年の離れた男女がパートナーとなる映画でした。
遠い異国でコミュニケーションの不便を感じながら、孤独や将来への不安を抱えながら、心を通わせ合う二人。
あの映画も自身の体験をもとにしたと確か言っていたけど、今回の作品もやはり彼女にしか撮れないものだったと思います。

映画の中の彼女が、もし父親と同じ世界に進み、そこで生きることを選んだとしたら?
そこにあるのは父親と同じ孤独や倦怠や不安なのか、それとも違う場所に一歩踏み出した新しい境地なのか?
ふと、そんなことを想像したくなってしまいました。
ソフィア・コッポラの映画いつも序盤で飽きるからダメだ、、これもだ、、、
ちちち

ちちちの感想・評価

3.5
淡々と虚無感をずっと観せられてるから虚無感伝染してなんとも言えない気持ちにさせられ、それが段々と滑稽に思えて笑ってしまった。
あとはなんと言っても、父と娘の関係性。ジワジワくる。
ずっと淡々としてるけどなんかジワジワ。
監督の思いが反映されてるのかな…?

エル ファニングが可愛いすぎる。
Rrose

Rroseの感想・評価

4.0
エンドロールの音楽が流れた瞬間すべてが自分の中で溶け合って痺れました。父娘間の絆を言葉なしに暖かく紡いでいく魅せ方は映画ならでは。娘と過ごす時間のささやかな幸せと1人の男性の虚無感と苦悩の先に未来を感じます。
一つ一つのシーンが淡々として長いんだけど、それが意味のある長さになっている
映像は美しくておしゃれ、そこにあるむなしさが余計に引き立っていた
娘との時間、テレビゲーム
卓球、プールなど、、いい時間だったね
娘と過ごす時間ってほんと幸せなんだと思う。
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