Jimmy

傷だらけの山河のJimmyのレビュー・感想・評価

傷だらけの山河(1964年製作の映画)
4.0
そもそもの鑑賞動機は若尾文子だったが、「この作品の骨太な作風は、確かに山本薩夫監督作品だ」と感嘆するしかなかった。
何故、こんな傑作を観ていなかったのか反省。
学生時代から山本薩夫監督作品は、割と観ているはずだったが…。

大実業家(山村聰)が権力と金にものをいわせて、妻子がありながら、次々と女をモノにしていく。その一人に若尾文子も入ってくる。第四の女。
そして、家族の中に波風が立ちはじめて、家庭崩壊の危機を迎える大実業家だったが……という面白いドラマ。

観終わってから確認したら、本作は、1964年キネマ旬報第7位であった。
同じ年、あの『飢餓海峡』が第5位なので、相当レベル高い年(または選者の好み)だったのだろう。
本作、なかなかの傑作である。
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