すごい見応え。山村聰が基本的にずっとニコニコしてるのが怖い。悪気なんかまったくないんだよね
山村が若尾文子を囲い込む前の二人のあけすけな会話が秀逸。手練手管は皆無だが、そのことがかえって山村の交渉…
西武グループの創業者・堤康次郎をモデルとした石川達三の同名小説の映画化で、鉄道の敷設事業と彼の妻や愛人、その子供を描いている。
この監督・脚本コンビにふさわしい内容で、主人公が悪辣な手段で周囲を手…
百貨店、鉄道、バス、学校…どこまでもエネルギッシュな山村聰。モデルは西武グループの堤康次郎。正妻に加えて愛人達と子ども達。大学で「え、お前もアイツの息子なの?俺もだよ…」なんて。
事業拡大、勝ち残…
主人公のオヤジが悪くていいです。
・・・・が。
実際のところ、なんとなく悪役ではあるものの、犯罪してるわけでもなく、とにかく、札束で持って欲しいものは何でも手に入れて行くという冷酷非情なのがいいです…
石川達三原作。今見ても面白いテーマ。資本主義をここまで丁寧に描くか。資本家イコール悪の単純図式ではなく、資本家も闘争家も経済の論理で動いている。
モデルは西武創設者の堤。そのまんまやん!というレベ…