McQ

キャット・ピープルの呪いのMcQのレビュー・感想・評価

キャット・ピープルの呪い(1944年製作の映画)
3.6
「ウェスト・サイド・ストーリー」「サウンド・オブ・ミュージック」のロバート・ワイズ監督デビュー作品。(ガンサー監督が途中降板してバトンタッチしたとか)

シモーヌ・シモンの「キャット・ピープル」の続編て事になってるものの前作のキャラクターや設定を受け継いでるだけだった。タイトルからして騙されそうだが、これは独立した作品と捉えるのが正解かも知れない。屋敷ホラーとしてのドロドロした雰囲気はマニアのツボを突きそうだ。(でもどちらかというとファンタジー色強めに見える)

終盤の階段での影使いが絶品。階段下からじわじわ歩み寄る〝女〟の表情、そしてそれを待ち受ける少女の表情に注目だ!

この少女をとりまく大人たちの言動には問題あり!と感じたが、そこをサラっと流されてしまうのがくすぐったい。彼女は〝変わり者〟と呼ばれてるけど、正直、普通の女の子にしか見えなかった。少女を孤立させているのは〝変わり者〟だからではない。この辺しっかり掘り下げて描いたら、とんでもない傑作になりそうだが
、、
McQ

McQ