なお

マン・オブ・スティールのなおのレビュー・感想・評価

マン・オブ・スティール(2013年製作の映画)
3.5
"スーパーマン、そんなに人間が好きになったのか"

MCUだけでは飽き足らず、ついにDCエクステンデッド・ユニバース(DCEU)の世界へ!
というのも、今冬ドゥエイン・ジョンソン主演『ブラックアダム』が公開されるから。

世界中で最も知名度の高いヒーローのひとり・スーパーマンを題材にした、DCEU第1弾。
自分もその名前は当然知っていたけど、スーパーマンが主役の作品を見るのはこれが初めて。
冴えないサラリーマンが電話ボックスで変身するイメージだったけど、本作は「リブート」がテーマの一つというだけあり一筋縄ではいかない。

物語は、スーパーマンの故郷・惑星クリプトンが滅亡の危機に瀕しているところから始まる…

✏️間延び感
この作品の残念な点…
それはあまりにも前置きが長く、間延びした感じがどうしても拭えないこと。
ヒーロー映画には単純明快なストーリーと爽快感のあるアクションを期待しているワタクシとしては、この内容で2時間半ものあいだ座席に拘束させられるのはなかなか苦痛。

スーパーマンの生い立ちや、地球にやってきてからの「力との向き合い方」に苦心するシーンがあるのはいいが、それを2,3回に渡ってお届けするのでしつこさがある。
1回やれば観客は分かってくれると思うのだが。

スーパーマンと、本作ヴィランのゾット将軍率いる「クリプトン反乱軍」との戦いが本格化するのは上映から約1時間半後。
スーパーマンがゾット将軍と戦う前に、観客は迫りくる睡魔と戦う必要がある。

✏️大破壊
しかしながら本作、戦いが本格化してからのバトルシーンはなかなか見ごたえあり。
スピード感とパワーあふれる戦闘は、「超人同士の戦い」でありつつもどこか動物的な「死ぬまで戦い続ける」荒々しさもあり飽きさせない。

また、怪獣映画も真っ青の大破壊にも注目。
最初の戦いでは田舎町をほぼ丸ごと壊滅状態に追い込み、最終決戦の地である都会のビル群ではボウリングのピンのごとく高層ビルをぶっ壊していく。

「ちょっとさすがに壊しすぎじゃない?」と不安になり、もう笑うしかない。
『アベンジャーズ』のチタウリ軍ですら、もう少しマイルドな破壊行為をしていた。

これ、仮にヴィランから街を守ったとしても現実ならかなりの批判がスーパーマンに行きそうだ。

☑️まとめ
アクションシーンの映像効果や迫力はかなり見ごたえがあるが、そこに至るまでの助走期間がかなり長く感じるのはイタい。
30分ほど縮めて、もっとテンポ良くお届けすることも可能なはず。

DCEUにおける次作では、バットマンとスーパーマンが対立?
まだまだ続くよブラックアダムまでの道。

🎬2022年鑑賞数:68(26)
※カッコ内は劇場鑑賞数
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