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マン・オブ・スティールのRIOのレビュー・感想・評価

マン・オブ・スティール(2013年製作の映画)
3.1
※ネタバレ注意

スーパーマンの魅力って何なんですか?

ほぼほぼ無敵な超人能力を持ってて、
目からビーム出せて、
空飛べて、

そういう純粋なカッコよさ以外に、ヒーローならではの心の葛藤や苦悩を人間的に描けば、魅力的に感じれるんだろうけど、

そもそも今作自体、どんな風なキャラクターとしてスーパーマンを見せたかったのかがよく分かんない。

神話的な雰囲気でやりたかったのは分かるけど、それにしても人間味が無くてつまんない。

ヒーローって基本的に非人間的な力を持ってる分、なにか感情移入のできるような弱い部分がないと、表面的なキャラクターになってしまうのに、

今作のスーパーマンは、なんだか超人的すぎて、心の葛藤とかが平坦に感じてしまう。

人間的ではなく、神話的な超人としてのヒーローを描くことが狙いだったのなら、
これで良かったのかもしれないけど、
それにしても、今ひとつ魅力が薄い。

だから、アクションシーンに面白味が無いのが残念。

街を次々とぶち壊しながら凄まじい闘いを繰り広げるのは、一見、ド派手だけど、
1つ1つの闘いに対して、感情がまったく動かないから、建物が壊れても、人が死んでも何も感じない。

それが故に、心を揺さぶられる衝撃が1ミリも感じられない。

そして、気持ちが高ぶらないから、スーパーマンを応援したいとも思わない。
もう、ほんとにどうでもいい。

なにより、CG感が強すぎ。
ただでさえ、SFチックなもの見せられてるのに、作り物感を感じさせたら、さらに世界観に入り込めなくなっちゃうでしょーが。

ゾッド将軍を捻り殺すラストは、結構批判浴びてたけど、個人的には好き。

次作でスーパーマンが悪として描かれるための伏線になってるし、

闘いに巻き込まれる民間人を完全に放置する様は、次作のバットマンとの対峙の伏線にもなってる。

脚本は本当に残念な出来だけど、

映像は神秘的で美しいし、スーツの質感とかデザインは凄く良いし、ヘンリーカヴィルはしっかりとスーパーマンを演じきってる。

そして、次回作への伏線を自然に撒くことにも成功してる。

要するに、2作目でいくらでも挽回するチャンスはあったってことです。

結論:戦犯→バットマンVSスーパーマン
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