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映画と恋とウディ・アレンのとぽとぽのレビュー・感想・評価

映画と恋とウディ・アレン(2011年製作の映画)
4.0
刺激になる人生論、想像力を掻き立てられて嫉妬して自分も頑張らないとって思わされる「このゲームを抜けさせてくれ」「偽善者は無神論者の本を書き売れることを神に祈る」「砂時計のような体だ、その砂で遊びたい」1日50個くらいのジョーク楽勝だった、と言う彼の特異な才能から生い立ちまで遡りコメディに纏わる仕事から映画を作るようになってからはフィルモグラフィーと共に駆けていくよう。
「何とかして彼を落としたかった」by ダイアン・キートン
"笑いは削ってもいい、人間の物語を描くためならね"→『アニーホール』コメディ映画で撮影監督"暗黒の王子"ゴードン・ウィリスと
主題を人間にした→恋に落ち、恋に破れ、歩き続ける
「僕には喜劇より悲劇を書くことのほうが意味があるんだ」
「彼女(ダイアン・キートン)の目を通して様々な発見をした」
「僕には道化師の呪いがかけられていてコメディでしかアプローチできない」常に同じ哲学的問題を扱っている。
「ウディを喜ばせたい」映画は彼の作品に出た役者たちが軒並み好演して賞を獲ることもしばしばなウディアレン・マジックについても触れている。あまり演技についてとやかく言わないのが役者にとっての魅力。だからきっと今回の騒動からも早かれ遅かれいずれ立ち直ると思う。近年の映画でスカーレット・ヨハンソンか『ミッドナイト・イン・パリ』に出演している面子以外の言うことはさほど信じられないけど(?)。彼の演出している瞬間も見られる。「好きに演じてくれ、セリフを変えても構わない。さっさと撮って帰ろう」「数量説を実践してる」観客が我慢できる時間は耐えられている
「名作と僕の間に立ちふさがるのは僕だ」

今までの自分の経験から言うとオジサンと言われる年齢の映画好きな男性か眼鏡とか掛けていて綺麗めファッション好きなお洒落男子、はたまたお洒落な女子はウディ・アレン作品が好みがちな印象。けどハーヴェイ・ワインスタインの最低行為に対する世間の反応や至極全うな批判を「魔女狩り」と擁護するような発言をして叩かれたり、自分の今までの行為も批判の的になったことでキャリアが暗雲乗った感も否めない近頃。けど彼の創作意欲が枯れないのなら書いては作ってほしいと思う。周りにはつまらないものはつまらないとはっきり言える人を置いて。
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