爆裂BOX

マンイーター アンレイテッド・バージョンの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

3.7
「ウルフ・クリーク」のグレッグ・マクリーン監督による。ワニ・パニ映画です。2007年制作ですが、日本公開が2012年とずいぶん間が開いて入ってきましたが、ミア・ワシコウスカやサム・ワーシントン等その後ブレイクした俳優が出てるのでようやく入ってきたという感じですね。
ストーリーは観光客を乗せたオーストラリアのリバークルーズ船が帰還途中に打ち上げられた照明弾を目撃し、その現場に向うも何者に襲撃を受けた船は破損し、一行は川の中島に避難するが…というものです。
巨大なイリエワニの縄張りに入ったがために彼らは次々と襲われていきますが、ワニの登場シーンはそんなに多くないですね。水辺にいた人が物音がしたと思ったらもう消えてたり、ボートごと吹き飛ばされて沈んで消えたりと直接的な描写はそんなにないですね。中盤巨大ワニが初めて姿現しますが、CGも造形もクオリティ高いだけにもっと登場シーン多くしてほしかったですね。
観光船の船長のヒロイン役でラダ・ミッチェルが出演してます。上記二人と言い結構豪華キャストですね。サム・ワーシントンはジャケットでは中心にいますが脇役です。地元のDQN役ですぐ退場するかと思いましたが、結構活躍しましたね。でもアッサリやられちゃいましたな。登場人物も観光客ら10名以上いる割に犠牲になるのは3、4人くらいと少ないのはちょっと物足りなかったな。この手のは生き残るのは主人公とヒロインだけぐらいがちょうどいいのに。割と勝手なキャラが多いですが、パニックになって混乱してるだけでそこまで悪い奴がいないのはちょっと新鮮でしたね。観光客達の中でも常識人だったエベレットが最初の方で退場したのは残念でしたな。ケイトの飼い犬ケビンが可愛くて演技も上手くて良かったですね。生き残ると思ってただけに終盤の展開は一番衝撃だったかも。
終盤のワニの巣の中での死闘は主人公が旅行ライターで戦闘馴れしてない人で更にロクに武器がない状況での戦いだけにとてもハラハラさせられて楽しめましたね。ワニの暴れっぷりも今までが嘘のように派手でしたし、あの倒し方も中々新鮮でしたね。いくら隙間があったとしてもあのぶつかられた衝撃で死にそうだけども。
最初にワニ被害などの記事が貼られてた場所にワニ退治の英雄として記事が貼られるオチは好きですね。その後のエンドロールの音楽がほんわかし過ぎていてギャップが凄かったですが。
かなりオーソドックスなワニパニ映画でしたね。ワニ映画の中では充分楽しめる部類に入る映画だと思います。