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アウトローのトルーパーcomのレビュー・感想・評価

アウトロー(2012年製作の映画)
3.0
トムクルーズによる、リー・チャイルドの大人気小説ジャック・リーチャーシリーズ映画化第1作。
M:I フォールアウト公開タイミングで復習視聴。

◼︎ジャック・リーチャーという男
トムとマッカリー監督はシリーズの映画化にあたり原作小説では9作目にあたる本エピソード『アウトロー』をチョイスした。
なぜ途中のエピソードを?と思ってしまうが、このジャック・リーチャーは、事件のある街にやってきて、解決すると去って行くというキャラクターなので途中エピソードでも問題なし。

最初からスーパーな能力を持っている主人公が登場し、去って行くというのは西部劇的でもありケンシロウ的でもある。


◼︎アクションシーン
ジャックリーチャーのアクションは、生身の身体を使ったリアルで生々しく、重みのあるアクションである。
トムクルーズの人気シリーズM:Iではハイテク道具を駆使して敵と戦うが、リーチャーは自身の素手と知恵のみで敵と対峙する。
格闘シーンも、金的あり急所攻撃ありのケンカファイトでリアル。好きな人はかなりハマると思う。なんか70年代くらいの映画っぽい空気感があり、近年の派手なCG多用映画に飽きている人にはツボなんだと思う。

<以下ネタバレあり感想>

◼︎カットの見せ方
起こった事件をリーチャーの推理思考目線で映像にしてくれるのがGood。

カメラワークの部分でいうと、カメラをぐるーっと回してから人物を映すという手法を多用しており、回っていった結果、映された人物に驚くというような演出が推理モノとして効果的。

謎解き要素ある映画だから、結末知って2回目見るとよいかも。意味ありげだけどフェイクなカメラワーク/演技や細かい演技の仕草でヒント見えてたり楽しい。

◼︎キャラクター
<MVP>
今作のMVPは酒場でからんでくるサンディちゃん。抜群にかわいいし、中盤の物語を動かす役割でリーチャーの人物描写にも厚みを加えてくれている。
カナダの女優:アレクシア・ファストが演じているが、本作以外であまり見かけない女優さんなのは残念。

<その他>
ヒロインの弁護士はちょっとうーんな感じ。
さほど共感できない印象の薄いキャラクターだった。

射撃場のオヤジでロバートデュバル出てきてびっくりした。名演。さすがのベテラン存在感が違う。
しかもチョイ役かと思いきや終盤再登場して最高だった。

◼︎スコア
★3.0で。
ラスト銃撃戦の立ち回りはリアルで好き。
マッカリー監督作品の『誘拐犯』でも最後にカッコいい銃撃戦あったけど、訓練された動き(と思える演技)を映像で見るの楽しい。

あと、ストーリー関係ないけどリーチャーが無意味に上裸になるシーン多い気がしたんだけど気のせいか。
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