不器用な父娘がわだかまりを解消していくドラマなんだけど、老父イーストウッドより娘エイミー・アダムスが堂々主役を張ってる印象。２人の掛け合いもジェスティン・ティンバーレイクとのロメコメ模様も、エイミー・アダムスの芝居が惹きつける。颯爽とビリヤードを打ったりベースボールキャップを被って打席に立ったり、ダンスしたり、キビキビした所作が実に気持ち良い。太陽と草と土と赤毛。つまり、野球との相性が抜群なのだ。ブルペンではジョン・グッドマンやロバート・パトリック、マシュー・リラードらが良い仕事。
野球ウンチクとかスカウティングの極意とか、野球映画と父娘の再出発を掛け合わせたカタルシスは中途半端だ。それは、イーストウッドの芝居に野球への愛情や情熱がエイミーほど感じられないからだと思う。
