フライ

人生の特等席のフライのレビュー・感想・評価

人生の特等席(2012年製作の映画)
4.0
娘が幼い時に妻が亡くなり、父親、娘ともお互いに対し、過去の行動や出来事で心に大きな傷を抱えたまま月日が流れ、頑固一徹で仕事バカの父親のピンチに、娘が関わりお互いを見つめ直す胸熱な作品。メジャーリーグのスカウトマンとしてのファクターも大きいが、全く知らなくても充分楽しめるヒューマンストーリー。
頑固親父が似合うガスを演じたクリント・イーストウッドの演技は言うに及ばず素晴らしいが、本作の娘役ミッキーを演じたエイミー・アダムスは、色々な映画を観てきたが、個人的には一番魅力的に感じた作品。唯一ジャスティン・ティンバーレイクのウザ設定には少し違和感を感じたが…。
メジャーリーグの名スカウトマンとして名を馳せてきたガスだが、不摂生や高齢から失明の危機に。それを知った娘のミッキーが、人生をかけた大切な仕事を抜けガスの目となる為に奮闘するのだが、お互いが抱えた過去のトラウマと向き合う姿は痺れるものが。
娘は頑固な父親の喜ぶ姿が、父親は自分が出来なかった幸せを掴む娘の姿を見る事が、最高の幸せなのだと感じたし、微笑ましく思えた。
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